御社からお祈りされて初めてわかったこと

〜死ぬことと書いて死事!!!!の前段階〜

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就活という、身も心もズタボロにされてしまいそうな「活動」をしている。
今年四年生の卒業見込みの人間としのぎを削ることになっている。去年の今頃は、同級生たちと「成人式」やら「同窓会」エピソードに花を咲かせていたはずだ。成人式の中で市長に野次飛ばすやつとか、ここぞとばかりに厳つい剃り込みを頭に入れてやってくるやつとか、もう両目から「お持ち帰り」ビームが溢れちゃってる性欲魔人ドルバロムみたいなやつとか、そういうやつをみて「やってるやってるー」とジミー大西さんばりの他人行儀をぶちかましていたのだが。
一年も経つとこうも違うのか。と痛感させられる。

何百人、いやエントリーシートの段階からなら何千人、下手したら万単位の同級生、年上と相手をすることになる。
そうですよね、いや、そうなんですよ。こうなってくると嫌でも「学歴の差」っちゅうもんがゴリゴリに見えてくるんですよね〜。
会社説明会だったり、面接だったりの場で「本日は貴重なお時間ありがとうございます。○○大学の××と申します」という挨拶をする機会が多い。そこで一気に谷底に突き落とされるというか。あー、はいはい。なるほどねーこりゃ叶いませんわ^^ という気分にさせてくれる。

俺は「石を投げればポン大生に当たる」でおなじみの日本大学の学生だ。MARCHとか早慶上理とかの本当に無意味な四文字熟語「日東駒専」の「日」の部分を担当している大学だ。箸にも棒にもかからない大学生だ。
ある出版社の会社説明会で俺の隣に座っていた女性。おいおい、メモとか取らなくていいのか。とちょっと気にかけていたが、質問受付の際、急に「慶応大学の」というダイナマイトを仕掛けてきた。やめろやめろ!!!!俺はハートロッカーじゃないからその爆弾、処理しきれませえん!!!!という俺の気持ちをさらに一蹴するかのように、とんでもなく高クオリティな、メモを取っていてなんとも思わなかった部分に彼女は気づき、そこについて的確な言葉を並べて質問していた。追いダイナマイトである。

さらに、大学の授業もまた、俺たちの気持ちを煽りまくる。
「えー、エントリーシートというのはですね、せいぜい見て1分です。一人当たり」「シワ、インク汚れ、こういったものはすぐに外されます」
や「面接の際、カバンが倒れただけでもNG」のような古事記より嘘みたいな話でガツガツ煽ってくる。
昨年まで授業も酒飲んだあとみたいなノリで赤い顔して受けてた人たちもみんな真っ青。ちゃんとノートとってるし。あれが青なら他は全部白。の千鳥のノリだ。

と、まあこんだけ不安を煽られると自然と就活に対しての見えない恐怖心のようなものが湧いてくるのであって、気持ち的にもマインド的にもヒジョーにネガティヴになってしまうのが、模範的である。

〜俺が取った就活に対してのスタンス〜

そんな中で、なんでか知らないが俺は「やったるで!!!」的なマインドにうまく持っていけていた。(最初は)
マイナビリクナビの就活情報サイトに各社のエントリー開始が大体的に始まった3月1日。俺は、出版、マスコミ、広告系の会社を死亡しているため、東京に本社を構える会社にのみ絞り、検索をかけてみた。
すると、出ててくる出てくる会社の山。1000社以上のヒット。試しに上から見てみると、知っている会社がちらほら。あー、ここも募集しているんだ。ここも募集しているんだ。という感じ。
ただ、眺めていて覚えた違和感。というか俺の中での思考の変化のようなものがあった。
それが

「俺の知っている会社にしか入りたくねえ。。。」

である。
のちに分かることなのだが、こうして色んな会社の説明会に行くと「意外と業種絞らずたくさん受けている」学生が多いことを知る。
ただ、俺はどうしてもその考え方ができなかった。理由は、

「たくさんの会社を受けていたら、神経がすり減って死んでしまいそう」

というのと、もう一つは

「せっかく大学の学部で専門的に学んだものを活かせる仕事に就きたい。でないと大学とはなんだったのかと後で思ってしまいそう」

というのの二点だった。

一つ目の点については、過去にテレビで「50社受けて全部ダメでした」とか言っている人を見たからだ。まあ、時代的にも就職氷河期だったせいでもあるだろうが、それでもやっぱり数には圧倒されるし、いつの時代もそういった人間がいるというのは避けては通れない事実なのだ。
やはり「不採用」「不合格」という通知は、いつどんな時目に入ってきても酷なものである。俺はツブ貝が大好きだが、いくらうまいツブ貝を食っていたとしても、ツブ貝の中から爪楊枝で身を取り出した際、ツブ貝の身に「不採用」の文字が書かれていたらきっと落ち込む。
そのくらい「不」という一文字は重苦しいのだ。
二つ目の点は、実は意外と真面目な大学生活を送ってきたから思ったことだ。
正直なところ、授業中に寝たことがほとんどない。真面目に出席するしノートをめちゃくちゃ取る。俺の専攻は芸術学部の文芸という学科に所属しているから文章についての勉強をしているのだが、文章も勉強することでうまくなることが多い。もちろん感覚的なものから、個人の才能により埋め合わせできない部分というのもあるが、意外とちゃんと文章にも学ぶべきところがあって構成や語彙の力でうまく書くことが可能だ。それに、羽田圭介氏のように「あまり本を読んでいない」のに文章を書ける者もいるが、本を何冊も何冊も読めば、やはり書いたときに上手くなっていたりする。勉強や読書は裏切らないのだ。
それをこの4年間で身をもって体験したからこそ、自分の文章にはまあまあ自信がある。というか自分の取り柄は唯一そこだと思っている。
だからやっぱり「文章を扱う」ような仕事がしたい。広告のコピーや番組の原稿書き、そして出版社の仕事全般。大学の4年間で培ったものはこれだ!という自負があるから、俺は大学での勉強が活かせる仕事に就きたい。という思いが強いのだ。

以上の点から、結果俺は「自分が本当に入りたい、仕事をしたいと思える会社」に絞ってエントリーすることにしたのである。

〜結果〜

結果をいうと俺は昨日、初めて不採用、お祈りの通知をいただいた。
某ラジオ局だ。俺はめちゃくちゃラジオっ子で、朝も昼も夜も、学校の通学の道中ラジオ番組を聞くほど、根っからのラジオ好きだった。
エントリーシートにはその思いの丈を遺憾無く書き込んだ。結果、エントリーシートは通過した。
「この好きという思い、情熱が伝わればきっと。。。」という思いを孕んで、一次面接に挑んだ。
面接では様々なことを聞かれた。もちろんラジオに関することから、趣味のこと、これまでやってきたことや、好きな作家と本、そして俺が普段使いで着用しているメガネについてなど様々。
てっきりエントリーシートから派生したことを聞かれたりするのかと思ったがそういうわけでもなかった。ただひとつ言えるのは。

「俺、めっちゃちゃんと返せたな」

というのが面接後の感想である。言葉に詰まることもなく、言われた質問に沿って返すことができた。と未だに自分でも思っている。

が、結局いただいたのは「お祈り」である。アーメン。である。
ちょっと悔し涙が出た。思わず「なんで目から水が出てるんだろ」というテンプレのくそつまんないフレーズを口にしてしまいそうなほどに、ほろっと出た。そしてまず一社ダメだったという報告を母親に電話した。電話している最中にふつふつと「あー、これめちゃくちゃしんどくなりそうだなー」という予感がビビビッと駆け巡った。
何度か俺は新卒採用のマイページを更新した。けど表示されるたび「お祈り」の文字です。「あいのり」ではなく「おいのり」です。
はー、なるほどなるほど、もう一社でこんなに暗澹とするんですね〜。と半ば達観したちと俯瞰的に見ている俺がいる。
そしてぎゅっと胸が締め付けられる思いの俺がいる。そんなこんなでずーっと「あー」とか「うわーまじかー」とかしか言えなかった。

〜甘い言葉に騙されんなベイベー〜

ここで俺は思いの丈を吐き出したいと思う。




うわあああああああああああああ、めっちゃくやしいいいいいいいいいいいいいいいいい


マジかあああああああああああああああああ


俺よりもいいなと思ったやつが何百人とかいたのかあああああああああああ



クリリンのことかああああああああああああああああ

えいたそは元気だなあああああああああああ



ふう。

もういいや。やめとこ。

ただひとつ、分かったことがある。それを俺と同じ思いをするかもしれない未来の就活生のために書き留めておこうと思う。

よく、就活情報サイトやその手の題材を扱ったブログなどに「不採用だからといって、自分に自信をなくしてはいけません」や、「不採用というのはつまり、ご縁がなかった。というだけの話」
などと甘い言葉で励ますことをぬかすやつらがいる。でも、それは違う。

*** 「本当に入社したいところからの不採用は、めちゃくちゃ辛い。自分の全てを否定されたような気持ちになる。その時はめちゃくちゃに泣くべきだ。そして嘆こう。自分ができなかったと思ってもいいし、会社側に見る目がない。なんて思ってもいい。ただ、その言葉をめちゃくちゃに吐き出せ。そして、けちょんけちょんになれ。そして明日に備えて寝よう」

ということが大事だと思った。
ここから先、当たり前に「お祈り」されるだろうと思うと、俺もかなり心が荒む。間違いない。
その傷は絶対に癒えない。本気で志望する会社にお祈りされたら、絶対に落ち込むし長らくその傷は癒えない。
そこに追ってなんども同じ通知が来ると、傷口がどんどんどんどん広まっていく一方だ。間違いない。長井秀和だ。
でも、それでいいんだ。
正直なところ解決策はわからない。モチベーションもマインドもどうやってポジティブに持っていくべきか、全くわからない。
ただ、傷ついたならそれでいい。落ち込んでみるのももしかしたら手だ。んで、けちょんけちょんになってみて疲れて眠れればそれでいい。
立ち直ることをすぐに考える必要はまったくもってない!!!!!

「石を投げればポン大生に当たる」という言葉の通り。ポン大生は石に当たった。でも、この続きの文章はない。当たったポン大生のその後は誰も知らない。

もしかしたら、平気でまた歩き始めるかもしれない!!!!

そう思った。てか、そうでありたい。

以上。一就活生の愚痴兼励ましでした。野口健ではなくて「の愚痴兼」です。

はい。また。