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沼風呂 ヌマブロ

「頚椎椎間板ヘルニア」「武家諸法度」みたいな読んで気持ち良いブログ

「主演 木村拓哉」伝説のバラエティ番組「TV’S HIGH」が色々と凄すぎたからオススメしたい

テレビ

こんばんは〜立川談志です〜。(大嘘)

もうかなり寒くなってまいりましたね。北国出身の僕でも若干「覚悟」を纏わないと外に出れなくなってきました。

いかがお過ごしでしょうか。


さて、お手本みたいな書き出しからはものすごくはみ出て、というか全く打って変わって。

僕は都内の大学の芸術学部に通ってるんですが、そこの「メディア論」という授業で見せてもらった「TV'S HIGH」という深夜番組があまりにも「伝説」的だったんでちょっとそのお話をさせていただきたいと思います。そしてみんなにもこの番組の「ヤヴァみ」に取り憑かれてほしいなという目論見で。

TV'S HIGHの何がすごいのか


僕が先ほどから口にしている「TV’S HIGH」ってそもそもなんなの!?という方に。まずはざっくりと基礎情報から。


『TV's HIGH』(ティーヴィーズ・ハイ)は、フジテレビで2000年10月から2001年3月まで毎週金曜日に放送されていた深夜番組であり、テレビドラマ仕立てのバラエティ番組。主演はSMAP木村拓哉(Wikipedia参照)


はい。まず第一のびっくりポイント。

・「木村拓哉が主演」

恐ろしくないですかね???これはちょっと、ん!?と思いません。しょっぱなから切り札切ってる感。

ただこれは本当にそうでして、wikipediaによると後にも先にも木村拓哉単独のバラエティというのはこれだけなんですよね。。。確かにゲスト出演やグループ、複数人での出演はあっても単独で、しかもメインを張っているというのはありませんよ。

・あらすじ

バラエティ番組、と先ほど述べたのですがこの番組は非常に特殊でして。例えて言うならば「フルハウス」とか「フレンズ」とかのアメリカのシチュエーションコメディ的な「ドラマ」風バラエティ番組となっております。なるほど、こう聞くと「木村拓哉」のメインも納得です。
で、そのあらすじというのが。

あるマンションに住む木村拓哉宅配ピザを頼んだ所、おまけの商品として「TV局開局キット」を渡された。それは自分の映像がテレビで放送され、視聴率80%を取るまで終わらないというゲームだった。

なんたるやこの「意味不明」感。
ピザ屋の宅配から「テレビ局開局キット」をもらう。。。もうこの番組には「脈絡」という言葉が存在していない。

・『TV’S HIGH』の意味

この「TV'S HIGH」読み方は「ティーヴィーズハイ」はどういう意味なのか。番組内での説明をまとめると

ランナーズハイ」という言葉がある。激しい運動に伴う極度の体力の消耗により体内から分泌される脳内麻薬が引き起こす高揚感や快感。それを、高視聴率番組を見ている人の脳内でも同じ成分を分泌させることで、テレビへととはまっていく状態を引き起こさせる。その状態を「TV’S HIGH」と呼ぶ。らしい。

どうだこの「説明されることでさらにわからなくなる」感じ。
なんなら書いている僕ももうわかりません。全く恥ずかしくないです、わからないということは。

この「TV'S HIGH」を引き起こす目的とは一体なんなのか。それが

個人的バブル景気をもう一回作り出す!!!

もうめちゃくちゃだよ〜泣
あらすじ含め何から何まで全くもって意味がわからないでしょう。説明をするのがこれほど疲れるのかと、今初めて知りました。


とまあこれが主な基礎情報ですね。基礎情報だけでもうハチャメチャ感がありますね。死にそうだよ僕も。


「TV'S HIGH」のここがすごい!!!

ということで、ここからはTV'S HIGHの風変わりな魅力について色々書いていこうかと思います。ちょっと動画を混ぜ込みつつ。

1.出演者がめっちゃ豪華

この番組は金曜の深夜25:50分からの放送でした。ど深夜。魑魅魍魎たちが百鬼夜行をする丑三つ時手前です。
まあ、今の深夜番組というのは「極力コストを抑えた」ようなキャストが多い印象ですよね。
ところが、この番組の主演はなんたって「木村拓哉」なんです。そりゃあ脇を固める出演者も豪華なんです。
生瀬勝久
わあ。フツーに役者さん出てきた。生瀬勝久さんが「TV局開局キット」を届ける張本人。
・YOU
まあこれはなんとなく、今のバラエティでも割とありがちな。でもこの時のYOUさんは本当にイカれてて、キムタクにおっぱいを押し付けたり、ビーチクのポーズをとってみせたり、はっちゃけすぎ。
青島幸男

「へー。青島幸男も出てたんだー。ん!?青島幸男!?え、元東京都知事の!?あ!?」
という反応が見て取れます。僕もそうでした。まあいくら都知事前が放送作家や役者だったからといって、この番組の放送当時はまだ「元東京都知事」の肩書きホヤホヤだったころですよ。退任が1999年なんでまだ一年と少ししか経過していませんね。。。
この青島幸男こそ「TV'S HIGH」の名付け親で「テレビ局開局キット」の大元と呼ばれております。しかもほぼレギュラーで、毎週登場。なにこの大盤振る舞い。にしても青島さんがめちゃめちゃ面白いんだよなあ。
村山富市

もう「へー」とは言わせない!こんどは「元総理」がお出ましだ!ただ青島さんと違ってスペシャルゲストとしての一回のみの登場。でもまあそれでもすげえよ!!!最近でいうと「笑っていいとも」のテレフォンショッキングに安倍首相が出演されて話題になりましたね。あれは国民的番組だったからこそなのに。。
宇多田ヒカル
この放送当時、宇多田ヒカルはバラエティ番組の出演を控えていたそうで。しかもNYに住んでいたころなんで日本の番組に出るなんてのは、まあレア。最終回のビッグゲスト、キムタクが誘拐した相手が彼女でした。
そのほかにも村上淳さんや、木村祐一さん、宮藤官九郎さんに石田ひかりさん、声だけではありますが当時キムタクと共演していた中谷美紀さん。とにかくメンツが豪華すぎ!!!

2.内容が前衛的すぎた

この豪華出演者をどうやって使っていくのだろう。下手に使うと「宝の持ち腐れ」やら「素材を殺している」なんていわれかねなかったことでしょう。ところがこの番組はまったく違うんです。
一言で言うと
「活かしてんだか殺してんだかわからないくらいカオス!」
なんですよね。なにしろ先ほどのあらすじに書いてある通り、意味がわからないんです。テレビ局開局キットを使って番組を配信しているキムタクは「こんな映像が撮れました」的な感じでラジオDJのように「木村というハンコで書いた木村」とか「車海老の中で気まずい思いをしているザリガニ」とか「JRうなぎ」わとかいうシュールすぎる映像を淡々と放送したりします。それになんとなく笑い声が付いているから笑うものの最初のうちは「どういうことや」とつっこまざるを得ません。ただ不思議なものでそのシュールっぷりが3回目くらいになると「TV'S HIGH」を迎えたかのごとく、面白くなってきちゃうんですよね。
この番組の構成は鈴木おさむ三木聡宮藤官九郎木村祐一
なるほど、そりゃ確かに前衛的だよ!と納得してしまう面子。これは面白くないわけがないですね。特にそういった映像の面白さというのは三木聡さんの要素が強かったりするかもです。

3.心地よい内輪ノリ

昨今のテレビ番組、特にフジテレビ系列の番組に見られる形式として「スタッフとキャストの内輪ノリ」で番組が作られることが多いです。最近ではそれが過度になりすぎているのか「テレビがつまらなくなった理由」としてもしばしばあげられたりします。この番組にも実はその「内輪ノリ」みたいなのが流れていて、宮藤官九郎さんが当時脚本を務めていた「ロケットボーイ」というドラマがあったのですが、それが主演の織田裕二さんのヘルニアによって急遽中断し途中から「踊る大捜査線」の再放送に切り替わるというハプニングがありました。その結果踊る大捜査線の再放送の方が本編よりも視聴率が高い、という屈辱的な出来事に。そんなクドカンさんの心境を番組内ではチクチクといじり倒したり、キムタクが一枚の写真を取り出し「ものすごくエッチな写真を見つけた」と視聴者の前で焦らすように写真を隠しているとすぐさま生瀬さんから電話が。視聴者のクレームとして「見せて欲しい」と懇願する生瀬さんに、キムタクがひらりと写真を裏返すとそこには生瀬さんの幼稚園児の頃の写真が。それを見て生瀬さんが「俺のお袋じゃねえか〜!!!」とキレたりするなど。。。とにかく「内輪ノリ」が面白いんです。ただ、あくまでこれはキャスト同士のやりとり。スタッフさんをいじったりはしない。ここに現在の番組とは違う「心地よい内輪ノリ」があるのかなと思いました。

4.意外とやっていることが正しかった

これがメディア論でも取り上げられた話題であり、一番注目していただきたいポイントです。
この作品、テレビ局開局キットを使って人気俳優木村拓哉が「視聴率80%を目指す」という設定で物語が始まります。先ほども言ったように「TV'S HIGH」を起こして、もう一度バブルのような景気の良い時代を取り戻す。という目的のもと、彼は奮闘します。
決まった時間にその配信カメラの前に座り「はいどうも〜。今日もやってまいりました。TV'S HIGH」というキムタク。
この光景、どこかで見たことあるような。。。というひっかかりを持つ方も多いでしょう。そうなんです。実はこれ、

「Youtuber」の原型

なんですよ!!!すごくないですか?画面の前の視聴者に向かって「はいどうも」「今日紹介するのは」というYoutuber感。これこそがこの番組の最も面白い、かつ素晴らしい部分なんです。
2000年10月から放送されたこの番組、当時はまだ「youtube」や「ニコニコ動画」と言った「自分から自分を発信するコンテンツ」が無かった時代なんです。そんな時代に「もし自分が番組を持って配信したら」という設定を用いて、あれやこれやと面白映像を配信していく様はまさに「再生回数を稼ぐために試行錯誤する」という作業と一緒なんですよね。
形こそ違えど、こんな21世紀の頭に僕らの「現在」を忠実に再現していたこの番組、恐ろしいですよね。今ではすっかり「Youtuber」というのは人気稼業です。そしてインターネットの登場によって僕たちは様々な「自己発信」を行ってきました。このブログもそうです。誰もが「何者かであって何者でもない時代」の今だからこそ、この番組をみなさんに視聴していただきたいのです!!!

4.キムタクがめちゃくちゃ面白い
キムタクは「全部キムタクになってしまう」と揶揄されるほど、キムタク個人の主張が強い印象です。それだけ絶対的であり、イケメンだということなんですけども。
そんな彼が、おそらく一番「キムタクっぽくない」のがこの作品です。リーゼント風な髪型、私服に近いような格好。喋り方こそいつものキムタクですが、全く「格好よさ」を感じずただただ「面白い人」になっているんです。生瀬さんや青島さんとの掛け合いもめちゃくちゃ面白いし、結構やるキレ芸は本当に「バラエティいけるんじゃないのこれ?」と思わせるほど。僕はこの作品を見て、皆さんの中のキムタク像が少しでも変わって欲しいな!と思うくらい、この作品の彼が大好きです。「キムタクがこんなことしてるから面白い」というカウンター的な面白さではなくて、シンプルに「キムタクが面白い演技してる」から面白いんですよね。これからもそういう一面をバンバン出して欲しいところです。。。


まとめ

キムタクといえば。というよりもSMAPといえば。今年はSMAPが「解散」する年です。もうあと2ヶ月ほど。平成とともに栄えたSMAPが奇しくも「生前退位」のご意向を天皇陛下が示した年に解散する。この無常感。どんなに国民的と謳われていても「絶対」はないのだと、思い知らされた年でもありました。
僕はものすごく悲しいです。本当に大好きだったので。ライブにも行ったことがなければ、毎回CDを買うような熱心なファンでもありませんでした。それでも「笑っていいとも」がいつでも平日12時から放送していたように、SMAPもいつも当たり前のように存在していた日本一のエンターテイナーだったのです。なぜかあの五人を見ると僕はワクワクしたし、笑えて明るくなりました。2014年の27時間テレビ。ノンストップライブで歌いきり、五人でスタジオを目指した彼らの姿に「一生この五人は生き続けて欲しい」とまで感じました。そんな彼らがいとも簡単に「崩壊」してしまいます。連日「キムタク上げ」「中居下げ」の記事が世間を賑わせています。本当のことなんか本人達しか知らないのに、僕たちはそれらの情報に流されています。そこから飛び火をするように「キムタクはクソ」とか「SMAPはクソ」みたいな意見が溢れてきます。その意見はひとそれぞれ様々です。
ただ、彼ら五人のこれまでの軌跡さえも踏んづけて罵倒する。そんなことをする必要はあるのでしょうか。彼らは間違いなく、国民的であり最高のエンターテイナーでした。
僕はこの番組を見て改めて「木村拓哉」をはじめ「SMAP」の存在の偉大さに気づきました。
このブログを読んで少しでも「TV’S HIGH」に興味を持っていただけたら幸いです。

↓動画↓
記念すべき第一回

TV's HIGH 01

お気に入り回

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