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沼風呂 ヌマブロ

「頚椎椎間板ヘルニア」「武家諸法度」みたいな読んで気持ち良いブログ

場所、時間、季節、匂いによって想い起こされる曲七選

こんばんは。リュ・シオンです(大嘘)

昨日よりも段違いで寒くなってきて、末端冷え性を疑うほど先っちょが凍えております。母親がよく靴下を履いて寝ていてその意味が全く理解出来ずに笑ったことがあります。今度実家に帰ったら謝ろうと思います。「ママごめん」

誰にも理解されない想起ソングたち

さて、昨日の晩なんだかもやもやとした行き場のない感情が脈を打っていたので、これはいけないなあと僕はある楽曲を聴いて眠りにつきました。それが
Base Ball Bear/どうしよう」
この曲がものすごく胸に響きまして。。。

というのもこの曲が収録されている「C2」というアルバムが去年の11月11日に発売されておりまして。で、僕はその当時大学2年。キャンパスの関係で埼玉県の所沢に住んでおりました。
このアルバムを買った日のことはよく覚えていて、友達に「この曲絶対気にいると思う」とツイッターでリプライをもらい、すぐさま新所沢駅TSUTAYAに駆け込みアルバムを入手しました。そしてその帰り道公園に立ち寄って「もう冬になるのか」なんて格好をつけたことを覚えています。暖房をつけてない部屋の中でコートを着たままそのCDを丸々一枚聴き込みました。すぐさまパソコンに転送し、いつでも聴けるようにとiPodにもインポートして、冷たい布団に包まりながらそのアルバムを何度も聴いた。そんな思い出でした。
この曲を聴くとその当時の自分の軸みたいなものが甦ったり、1年前の自分を辿ることができる気がしてつい何度もリピートしてしまうのです。


その意味を汲んだ上で、僕は自分のツイッター


これがその時のツイートなんですけども。

そこでふと「その時その時の記憶に残っている曲、思い起こさせる曲ってたくさんあるよなあ」と思い、今回のブログではそれらを「想い起こしの楽曲」略して「想起ソング」としていくつかピックアップしていきたいなと思います。

1.秋の乾いた風と地面を滑る枯葉の音からの「想起ソング」

まず一曲目。これはタイプ的には「季節」タイプの楽曲ですね。そのある一定の時期になると無性に聴きたくなる楽曲を「季節」タイプと分類させていただきます。特に僕の中でこれに分類される曲は数多く、異常に僕の涙腺をえぐってくるレベルのものが多いです!
そんな中でも群を抜いた「想起ソング」は

THE BAWDIES / LEMONADE


THE BAWDIES - LEMONADE(MUSIC VIDEO&メイキング&初回盤DVD予告)

はい。これはもうなんというますか自分の中では特別で。これを聴くとね「高校時代」を思い出すんですよ。高校時代の暑くるしい、というかギラギラしてたような時代に一瞬だけ「LEMONADE」の爽やかな乾いた風が吹く。そんなイメージがあります。
このCDが発売された日は、一人で自転車を走らせCDショップへと向かい、その翌日から登下校はずっとこの曲を聴いて歌いながら歩いていました。MVを見てもわかるように「歌いながら歩く」がピッタリな曲でして、雨が降ってもなんだかウキウキしながら歩く。ギリギリ痛いタイプの人間でした。

2.歌詞とその瞬間の空気、そして自分がリンクした不思議な不思議な「想起ソング」

二曲目。このタイプは「匂い」タイプの楽曲です。僕の中でその日の「匂い」みたいなものが定期的に想い起されて、というよりもその匂いがもうこびりついて離れず、そのせいで何度も聴いてしまうという「想起ソング」です。

Base Ball Bear/不思議な夜


Base Ball Bear - 不思議な夜

この曲はもう多分一生忘れることはないんだろうな。というかこれこそが僕の中での理想であり、人生の「テーマ」なんじゃないか?と言わんばかりの楽曲です。
遡ること10ヶ月近く前。それは成人式の日です。小学校中学校の懐かしい面々が一同に会した「同窓会」が行なわれました。僕もずっと楽しみにしてたんですが、そこには小学生の頃に転校してしまった女の子もいて。ものすごく可愛くて、男子みんなから人気があったような子でした。そんな子と8年ぶりの再会。もうワクワクしないわけはありません。いざ会うとその子はまったく変わっておらず、ずーっとかわいいまま。なんかその子だけが時代に取り残された、みたいになんだかあどけなくてもう僕は完全に「一目惚れ」していたんですよね。で、もうここで話さなかったら後悔するだろうな、って思った僕はお酒の力を借りてね、ずーっとその子と喋ってた。もう本当に楽しかったし、本当に可愛くて。何より僕が今の大学で「小説を書いてる」っていうとその子は確かに目を輝かせて「えーすごい!」って言ってくれて、僕でさえも忘れていた「小学校の頃私とよく本の交換してたもんね」ということまで覚えていてくれて。もうさらにその子大好き沼にズブズブと。。。だって、そんなん言われたらさあ。ねえ???
で、その子とは結局LINEを交換して終わり、みたいな感じだったんですけどね。その後日談があって。別の日にその子と仲の良い女の子と飲んだ帰り道に、彼女が(一目惚れガールをAとする)「Aがあんたの小説を読みたがってたよ」って言っていて。僕はもう天にも昇る勢いで喜びました。僕は「絶対最高のやつ書いてやる」と意気込んだんですよ。その日の帰り道は酔っていたのとその子への想いからもう頭が完全におかしくなっていて。橋の中腹あたりで冬の冷たい風に乗って、なんとも形容しづらい「匂い」が漂ってきて、僕はこの匂いとこの感覚を一生胸に刻め!!!という想いからこの「不思議な夜」を聴いたんです。
だから未だにこの曲を聴くと、あの日のふわふわとしたような感覚、そして僕の覚悟、みたいなのが甦ってきて「やってやるよ!!!」と喝が入ります。もう僕が死んだ時にはこの曲をお葬式で流してください。

3.一番頑張った時期、一番僕を応援してくれた「想起ソング」

三曲目。このタイプは「時間」タイプです。その時間になるとこの曲が無性に聴きたくなる。というような曲です。

AKB48/ヘビーローテーション


これはものすごくシンプルな思い出です。今でも冬、年明けの1月から3月くらいの時期の夕方5時頃くらいにこの曲が聴きたくなります。僕がこの曲を聴いてたのは中学三年生の受験期なんですよね。で、なぜ5時頃なのかというと最後の追い込みとして僕は塾に通ってました。もう第一志望には間違っても入れないだろう。っていうくらい成績不振だった僕は、親に勧められ急遽塾に行くことになったんですよ。で、そこで勉強の仕方、みたいなのを一から学び「効率の良い正しい勉強法」みたいなのを身につけたんですよ。とにかく一時間没頭する。そして息抜きに10分は好きなことをやる。このインターバルが僕にはぴったりだったのでしょうね。みるみる成績は上がっていって、気づいたら第一志望に合格していました。そんな受験期、最も勢いがあったころのあの「前田敦子がセンターか、大島優子がセンターか」を競っていた頃。僕はこのAKBの楽曲に励まされていたのを思い出します。PSPの中に小嶋陽菜の画像を大量保存して、それをスライドショーにしながら勉強机におき、くじけそうになったらそれを見ながら励まされる。という勉強法をしておりました。最高でしたよね。本当にこの頃。で話を戻すと、この夕方5時頃に塾へと送ってくれる母親の車内で聴いてたからなんですよね。今でも当時のことを思い出すと胸が熱くなります。本当によく頑張ってたなあ!俺!!!って。。

4.真夏の体育館!熱気あふれる会場に引き戻されるような迫力ある「想起ソング」

四曲目。これは「場所」タイプですね。ある場所がきっかけでこの楽曲が思い起こされる、またはこの楽曲を聴くと当時のある場所が思い起こされる。というような曲です。

ザ50回転ズ/NO NO NO


NO NO NO - ザ50回転ズ

これもシンプルな思い出なんですが、もし「走馬灯」というものがあったら間違いなくワンシーンとして入ってくるだろうな。という思い出があります。それが「高校三年生の文化祭」です。僕は軽音楽部に入ってバンドのボーカルをやってました。ライブハウスのライブや部内ライブと、結構な数演奏してきたのですが、その締め。文化祭の中夜祭でのライブが僕らの一番の思い出である事は間違いないと思います。文化祭オープニングも演奏をしたのですが、それとは比べものにならないような熱気を僕はステージ上で感じました。その時に歌ったのがこの楽曲でした。この曲の歌詞にある「学校なんてもういらない!」を先生の前で歌ったのは我ながらなかなかに「パンク」だったなあと思います(素行はかなり良い生徒でしたけど)
「このまま消えて夏に夏になれたらいいのに」の歌詞の通り、未だにこの曲を聴くと、あの日のみんながノリノリで僕らの演奏を聴いてくれてる真夏の体育館を思い出して溶けてしまいたくなります。

5.今の僕を形成してくれたと言っても過言ではない「想起ソング」

五曲目。これは「時間」に分類されます。かならず僕の誕生日になると思い出すエピソードがあって、そのエピソードが今の僕を作ってくれてるかもな。なんて思ったりもするくらい欠かせない、そんな楽曲です。

The Beatles/Revolution

The Beatles - Revolution

僕が中学二年の誕生日に父親からのプレゼントとして渡されたのがThe Beatlesの赤盤青盤でした。父は洋楽が大好きでCDを何百枚と所有しているのですが、わざわざ僕にもう一セットこの赤盤青盤を買ってくれました。「ビートルズだけは聴いておけ」といった父親がなんだかめちゃくちゃ格好良かったのを覚えています。そこから僕は狂ったようにビートルズに傾倒していくのです。赤盤は誰もが知っている名曲のオンパレードで、幼い頃の記憶の中にある楽曲も多く親しみがあったのですが、青盤にはびっくりするほど知っている曲が少なく、そのことがやけにひっかかって僕は色々とビートルズについて父親に質問をしたりしたのを覚えてます。んで、父親は「青盤の方がどれも良い曲ばっかりだ」と言うので青盤を何度も聴いてみるうち、僕も俗に言う「後期」の良さに気づきました。中でもこの「Revolution」という楽曲は、「どうしようもない日常だけど俺はいつか絶対に革命を起こしてやる」みたいな日常の気だるさもありつつそれを打破しようという熱量もありつつ、のような印象でどハマりしてなんども中学の昼の放送で流した記憶があります。
あの時父親ビートルズを教えてもらっていなかったら、こんなに音楽を聴くような人間にはなってなかったと思うし、なんだか自分の根底に流れているような形のないものも存在していなかった気がします。完璧僕のルーツの一つです。

6.絶望の中を生き抜く「瀕死」状態の「想起ソング」

六曲目。これは完全に「季節」ですね。夏のあっちいときにこれを聴くと、変な気持ちになって目がぐるぐると回ってしまう。そんな感じの楽曲です。

星野源/化物


星野 源 - 化物 【MUSIC VIDEO & Album Trailer】

大学一年生の時ですね。映像制作サークルに所属していた僕は半ば強引に「助監督」を任されました。全然右も左もわからずにあたふたとしている自分に、先輩が誰一人として手を差し伸べてくれず。「死んでくれ!!!てか死にたい!!!!」と毎日思っておりました。結局映像は完成せず、その責任を全て僕に押し付けられるように説教されたのを思い出します。暑い夏の日でした。誰も教えてくれない。経験がない。それってめちゃくちゃどうしようもないことだよなあと思いながら、毎日この曲を聴いて「今が奈落なら、俺はぜったいそこから這い上がる!!!」なんて思ってましたね。ただ、その後僕はさらにおかしくなっちゃって、大学一年の後期全く大学に行かなくなるんですけどね。人のせいにはしたくないけど、あのサークルの先輩方は今でも「死ね!」ってくらい恨んでるし、人生うまくいかなくなれ!とも思ってます。笑
だからこの楽曲を聴くと「日常をもがいてなんとか打破しようとする自分」と「現実は全然うまくいかず追い詰められていく自分」が同時に連想されてめちゃめちゃ辛い気持ちになります。だから痛いくらい「何気ない日々は何気ないままゆっくり僕らを殺す」って歌詞の部分が分かるんですよね。辛い「想起ソング」も入れておかないとね。。。てかこの映像やっぱ泣けるな。。。

7.それでも明日はやってくるしそれを受け入れていかないといけないんだよな「想起ソング」

七曲目。これは結構重たい感じですね。タイプ的には「匂い」ですね。なかなかそんな匂いを嗅ぐことってないんですけども。ふとなんか思い出してしまう。そんな感じです。

大瀧詠一/Tシャツに口紅


大滝詠一 Tシャツに口紅

三月頃に僕の大学の友人が突然亡くなったんです。事故だったのですが、なんだかものすごくそれが「あっけない」出来事でして。ついこの間まで当たり前に喋っていた友人が棺桶に入りみんなからお別れの一言をもらっている様、っていうのは本当に辛くて、俯瞰的には見れない出来事でした。これはずっと引きずってしまうなってのとなんだか気持ちを切り替えたくて実家に帰ったころあたりで、この楽曲が収録された大瀧詠一さんの「DEBUT AGAIN」が発売され僕はそれを購入して、改めてこの楽曲を聞きました。
「みんな夢だよ今を生きるだけでほら息が切れて明日なんか見えない」という歌詞がその時の僕の心境にダイレクトに響きました。
明日がやってくるとかやってこないだとか、そういうことは実際はどうでもよくてとにかく今日を一生懸命息を切らしながら生きるということが大事なんだなとその時に感じました。僕らとともに未来を生きられない彼の分も、と言ったらあまりにも荷は重たいですが僕がやらなければならないこというのは、きっとそういうところにあるのだなと感じました。今でもこの曲を聴くたびに辛い思いと切ない思いを包み込んでいつ終わるともつかない日常を生きていくしかないんだな、ということを実感します。

まとめ

これらが僕の「想起ソング」です。音楽っていうのは曲を聴くものだし、歌詞に共感するものであると思います。でも、それだけではなくて、生きていてある瞬間に「あ、このことを歌っているのかな」とか「この歌詞にぴったりだな」とかっていうものと巡り合ったりするものでもあると思います。データで簡単に一曲買える時代にはなりましたが、最初にあげたように盤を買いに行く最中の思い出みたいなのも生まれるんですよね。音楽に限らず、映画や小説や写真なんてものも一緒だと思います。僕らは一作品ごとにその中身だけではなく、作られた時代背景やその時の記憶みたいなものを汲んで行く必要があると思います。